●eワラントは短期売買のハイリスク・ハイリターン商品
実際にインド株に投資できるのは、
ゴールドマン・サックス証券が組成している「eワラント」です。
商品はインドの株価指数を対象としたタイプとなっています。
eワラントは1万円など比較的小額で投資できるのが大きな特徴です。
ただし、ある一定期間で売買しないと、
条件によっては受取額がゼロになることもある仕組みです。
反面大きな儲けを得ることもできるのです。
インド株の成長に期待するなら、
eワラントに賭けて見るのも一考です。
もちろん、短期間で成果を上げるのは難しいかもしれませんが、
インド株の場合、市場の規模が小さいこともあって、
短期間で株価が乱高下するケースがあります。
このように相場のブレをうまく捉えて高いリターンを狙うのであれば、
インド株eワラントはうってつけの商品でしょう。
●ADRは企業の成長にかける長期投資
次にADR。
これは、米国預託証券といわれるものです。
詳しくは後述します。
基本的な商品性は、もっともイインド株の個別株投資に近いものです。
長期保有に徹して、
配当とキャピタルゲインを地道に取って行くという方法がおすすめです。
たとえば、IT企業のインフォシス・テクノロジーズ社などは、
これからの成長が楽しみな企業です。
いわば、終戦直後の松下電器の株式を買い、
元の買値に比べ数十倍、数百倍にまで資産価値が増えたのと同じ効果が、
インド企業のADR投資には期待できます。
●投資信託は比較的安定した長期資産形成狙い
投資信託ですが、eワラントと同様、
1万円という小額資金から投資できますが、
複数の銘柄に分散投資することから、リスクの度合いは低くなります。
しかも、インド株ファンドの多くは償還期日が設けられておらず、
強制償還にさえならなければ、いつまでも保有し続けることができます。
インド株ファンドは、
eワラントのように短期間で大きく儲ける事は期待できませんが、
分散投資効果によって、
個別銘柄投資のリスクを軽減させることができるため、
比較的安定した長期の資産形成に向いている投資手段です。
また、1万円で購入できるため、
毎月積み立て購入することもできます。
今はまとまった資金がなくとも、
長期にわたって月1万円ずつの積み立てを繰り返すことによって、
将来的に立派な資産形成につながる可能性もあります。
●インドに進出している日本企業の株を購入する作戦もある
インド企業ADRやインド株ファンドを直接購入するのではなく。
インドでビジネス展開を考えている日本企業の株式を
買うという投資戦法です。