2007年02月07日

6、長期保有と短期売買どちらを選ぶか

●インド株ファンドは長期保有がおすすめ



投資信託を購入するに際して、必ず迷うのが、長期保有にするべきか、
それとも短期売買のツールとして利用するべきかということです。

結論から申しますと、
インド株ファンドの場合は長期保有に徹することをおすすめします。
というのも、短期売買ツールとしては、
あまりにも不利な条件が重なっているからです。

確かに投資信託でも、短期売買に向いているファンドはあります。
たとえばテーマ型ファンドなどはその最たるものでしょう。

テーマ型ファンドとは、たとえばIT関連、バイオ関連、環境関連など、
特定の投資テーマを設け、
そのテーマに沿った銘柄を組み入れて運用するファンドのことです。

この手のファンドは、株式市場において何か特定のテーマが注目され、
そのテーマに関する銘柄が値上がりしているときなどに、
次々と新規設定されるケースが見られます。

たとえば、90年代後半から2000年にかけて急増した、
IT関連ファンドなどが、その代表的なところです。

このテーマ型ファンドは、
株式市場でそのテーマが盛り上がっている際に設定されますから、
新しく設定されるファンドを購入し、
有る程度値上がりしたところで解約し、
利益を確保するという投資戦略が、もっとも適していると思われます。

株式市場において、特定の投資テーマが5年、
10年というように長年にわたって注目され続けることなど、
まずないからです。
テーマ型ファンドはあくまでも短期決戦型と覚えておきましょう。

●運用コストは比較的割高



では、インド株はどうか。
もちろん、多くのインド株ファンドは中途解約が自由であり、
一方で追加購入も自由に出来ますから、その気になれば、
解約して利益を確保し、ちょっと基準価額が値下がりしたところで
再び買い付け、また値上がりしたら解約し、などというように、
売買を頻繁に繰り返しながら、
利益を確保するという戦略もできないわけではありません。

ただ、ここで問題になってくるのが、運用コストの高さです。
特にインド株ファンドは、
全体的に申し込み手数料が割高に設定されており、
ファンドによっては3%程度も取るものがあるくらいです。

仮に3%の申し込み手数料を取るファンドを
1年の間に解約と購入を5回も繰り返したら、
それだけで15%ものコスト負担になります

1年のうちに15%もコストでもって行かれてしまったら、
いくらファンドが値上がりしたとしても、
リターンの多くをコスト負担で持っていかれてしまいます。

つまり、短期売買には不向きだということです。
一方、10年、20年という長期に渡って
保有し続けたらどうなるでしょうか

●経済成長を取っていくためには10年スパンで利益追求



仮に申し込み手数料が3%として、
このファンドを10年間保有し続けたら、
1年あたりの申し込み手数料のコスト負担率は、
3%の10分の1で0.3%まで低減させることができます。

もちろん投資信託の場合、申し込み手数料だけでなく、
ファンドを保有している期間中、
「信託報酬」という名のコストが差し引かれることになります。

料率はファンドによって異なりますが、
たとえばインド株ファンドの場合ですと、
年間2%前後というケースが多いようです。

信託報酬ばかりは、
何かの工夫によって負担を軽減させるということはできません。
毎年決まった料率に基づいて、
ファンドの資産から差し引かれていくため、
長期保有をしたとしても、
1年あたりの負担率を軽減させることはできないのです
強いていえば、大口で購入するというくらいでしょうか。

このようなコスト負担を軽減させるという理由のほかに、
インド株ファンドを長期で保有する理由があります。
それは、今後、長期にわたって高い経済成長が期待されることです。

この経済成長を取っていくためには、
目先的な利益の追及は避けなければなりません。
あくまでも10年単位での利益を追求することにしましょう。

●純資産残高の大きいファンドを選ぶメリット



ファンドを長期で保有するためには、
「ある日、突然の繰上げ償還」といった事態は
避けなければなりません。

投資信託の場合、あまりに純資産残高が少ないと、
繰上げ償還されてしまう恐れがあります。

繰上げ償還とは、あらかじめ決められたファンドの償還日前に、
強制的に償還措置が取られてしまうことです。

自分が持っているファンドが繰り上げ償還されてしまったら、
どのような影響が出てくるでしょうか。

まず、損失が実現されるということです。
基準価額が、自分の購入時よりも値下がりしていたとしても、
ファンドを解約しさえしなければ、
その損失はあくまでも「含み損」で済みます。

でも、繰り上げ償還されたら、その時点で、
何が何でも現金化されてしまい、
含み損から実現損へと切り替わってしまいます。

したがって、本当に長期にわたって
インド株ファンドを保有し続けようと考えているのであれば、
まずは純資産高の規模が大きく、
かつその金額が伸びているファンドを選ぶ必要があります。

ちなみに、繰上げ償還される危険性が高まるのは、
ファンドの純資産残高が30億円を下回る水準に達したとき。
ある程度の余裕を持ちたいのであれば、
やはり最低でも50億円の純資産残高を持つファンドを
選んだほうが無難でしょう。

また、運用の継続性が絶たれるという問題も生じてきます
現時点においても、複数のインド株ファンドが運用されていますが、
自分で納得した上で購入したファンドが、
繰り上げ償還されてしまったら、

それと同じ運用方針、同じファンドマネージャーが、
運用するファンドを新たに購入することは、
事実上は困難になります。

本当に優秀なファンドマネージャーが、
運用するファンドを持っていたのに、それが償還されてしまったら、
同じ運用方針を持ち、同じファンドマネージャーが、
運用するファンドが新規設定されるという保証は、
どこにもないからです。

まさに運用の継続性が絶たれてしまうわけです。
こうした問題に直面しないためにも、
できるだけ純資産残高の大きなファンドを選ぶべきでしょう。

●過去の時系列で純資産残高を見ていく



最後に、純資産残高をチェックする際のポイントですが、
大事なことは、過去の時系列を把握しておくことです。

現在の純資産残高が50億円だとしても、
そこで条件を満たしたなどと早合点してはいけません。

過去からの推移をチェックして、

100億円の純資産高が減少傾向をたどった結果としての
50億円なのか、
それとも30億円から増加傾向をたどった結果としての
50億円なのか、

ということを、見極める必要があるのです。
当然、選ぶとすれば後者になります。

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